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意外と難しいペルソナ設計|わかりやすく解説

タイトル

こんにちは、私はWebデザイナー×マーケティングでデザインをより魅力的に見せる方法を発信しています。

最近は、マーケティングやクリエイティブ関係以外でも「ペルソナ」という言葉をよく耳にするようになってきました。

ただし、このペルソナという概念は非常に奥深く、分析する価値のあるものと言えます。ペルソナを理解することで、売り上げを上げることができ、デザインも魅力的になります。

そこで、この魔法のようなペルソナについて、架空のペルソナを通して詳しく見ていきましょう。

ペルソナ設計とは

ペルソナ設計とは、商品やウェブサイトのユーザー像を想定し開発、販売戦略をとっていくことです。

例えば、ワイヤレスイヤホンのペルソナとして以下のようなものがあげられます。

ペルソナ

  • 年齢層: 20代半ばから30代後半
  • 性別: 男性
  • 職業: オフィスワーカー
  • 年収: 400万円
  • 貯金: 200万円
  • 趣味・嗜好: 読書 休日はお酒を飲みながらゆっくり体を休めることが多い
  • 日常の生活レベル: 都市部に住み、交通手段は公共交通機関を利用する
  • 家族構成: 独身
  • 住居場所: 賃貸住宅

開発や販売の段階で、このペルソナがずれていると、どんなに優れた商品でも売れにくくなります。

ペルソナ設計の罠

ペルソナ設計において、誤ったユーザー像を定めてしまうと、ユーザーに合わないものを作ってしまう可能性があります。そのため、ペルソナ設計は非常に重要です。

ペルソナ設計は、ユーザーがどんな人なのかを正確に把握することを目的としています。ユーザーがどんなライフスタイルを送っているのか、どのような価値観を持っているのか、どんなことに興味を持っているのかなど、様々な観点からユーザー像を定める必要があります。

その上で、ユーザーがどのようなコンテンツに関心を持つのか、どのような機能を求めているのかを分析し、ユーザーに最適なコンテンツを提供することが求められます。

ペルソナ設計

ペルソナ設計は、まずはユーザーの心理を知ることが重要です。ユーザーのニーズや欲求を理解し、それに基づいたデザインやコンテンツを作り上げることが求められます。

売り出すサービスや商品は、どのような人に向けたものなのか。どんな人に必要とされるのかを考えることが最優先事項です。

また、ターゲットとなる顧客層に対して、自社のサービスや商品がどのようなメリットを提供できるかを明確にすることが必要です。

このように、ペルソナ設計を練り上げ、差別化を図ることで、競争力を高め、売り上げを伸ばすことができます

ペルソナの心理を知る

次に重要なことはペルソナの心理を知ることです。

以下の問いについて考えることが重要です。

2つの質問

  • あなたの商品やサービスをなぜ買おうと思うのでしょうか?
  • 他の商品やサービスではなぜダメなのでしょうか?

これらの問いに答えることがペルソナの心理を知る最も効率的な方法です。正解を導き出すことが重要ではありません。

では、なぜ買おうと思ったのでしょうか?

「安いから」

「アフターサービスが充実しているから」

「だれかがおすすめしていたから」など、様々な理由が考えられます。

次に、なぜ他の商品ではダメなのでしょうか?これは他のサービスとの差別化についての質問です。

価格が安いという理由が出てきた場合、価格競争が激しい業界である可能性があります。そういった業界では他社も価格を下げていくことがあり、自社と他社の差はそこまで大きな問題ではないということです。つまり、「なぜ買ったのか」→「安い」という単純な回答ではないということになります。

それではユーザー心理の表層しか読み取れていないということになります。

ペルソナを深堀する

深くユーザーの心理を掘り下げましょう。

例を通して説明していきます。

ペルソナ設計において、ワイヤレスイヤホンのペルソナが出てきました。

ペルソナ

  • 年齢層: 20代半ばから30代後半
  • 性別: 男性
  • 職業: オフィスワーカー
  • 年収: 400万円
  • 貯金: 200万円
  • 趣味・嗜好: 読書 休日はお酒を飲みながらゆっくり体を休めることが多い
  • 日常の生活レベル: 都市部に住み、交通手段は公共交通機関を利用する
  • 家族構成: 独身
  • 住居場所: 賃貸住宅

を参考に先ほどの2つの質問。

2つの質問

  • あなたの商品やサービスをなぜ買おうと思うのでしょうか?
  • 他の商品やサービスではなぜダメなのでしょうか?

に則して説明します。

ペルソナ設計の2つの質問の深堀

質問の回答として

「音質が良かった」「ほかの人もおすすめしていた」

という回答があったとします。

その心理を考えていきましょう。ワイヤレスイヤホンを探していて、「音質がいい」ことは十分購入動機に考えられます。また「ほかの人もおすすめしていた」ということも現実的な理由ではないでしょうか?

フムフム。なるほど。これがユーザー心理というものか。

と考えるのはまだ浅いです。

では詳しく分解しましょう。

「音質が良かった」

これはそこまで音質にこだわる理由は何なのかを考える必要があります。ここで疑問が出てくることがあります。音質にこだわるのであればなぜ有線イヤホンではなくワイヤレスイヤホンを選んだのかということです。また音質がいいということは低音が心地いい?きれいな高音が出ている?低音、高音のバランスがいい?リアルに近い音質?

と様々な音質がいいがあります。

「ほかの人もおすすめしていた」

これに関しても、なぜ他の人がおすすめしていたから買ったのかということを深堀りする必要があります。

この心理に隠れていることは他者との共感や自分だけ仲間外れなのはちょっと・・・という感情があることや、自分で調べたり、聞き比べたりするのは煩わしいということがあるのかもしれません。

深堀から見えてくるペルソナの真の心理

ここまででユーザーの心理が見えてきましたね。

購入したユーザーは、音質が良く、なるべく楽なワイヤレスで、絡まったり煩わしい有線は避けたいと考えています。また、ある程度他の人がおすすめしている間違いのないものが欲しいと思っていますが、自分で探すのはめんどくさいというめんどくさがりな性格です。

これまでに見えてこなかったペルソナの心理が見えてきましたね。

そうです。このペルソナの性格は煩わしいことが嫌いなめんどくさがりな性格ということです。

深堀りすることでユーザーの心理や性格を把握することができるのです

ペルソナの不安を知る

サイト訪問者が不安や心配を抱えている可能性があることを認識することは重要です。ウェブサイトに限らずですが、サイトの場合は特に、相手が見えないため、メリットや良い点を前面に押し出さないと売れないと思いがちです。

もちろん、これは良い方法ですが、不安を抱えたユーザーにとって、押し売り感があることは否めません。ユーザーが抱えている不安を読み解き、解消する必要があります。

例えば、音質を売りにしている場合、「その音質は自分に合ったものなのか?」「長時間聞いていると音質が下がらないのか?」といった不安が存在します。

同様に、安さを売りにしている場合、「その値段で大丈夫なのか?」「すぐに壊れたりしないのか?」といった不安も存在します。これらの不安を的確に把握し、サイトデザインに反映させることが重要です。

ペルソナの不安はどう解消するのか

ペルソナに不安がある場合、あと一歩で素晴らしいサイトが完成します。

では、先ほどの例に従って、不安を解消する方法を考えていきましょう。

不安解決策
音質を売りにしている場合、「その音質は自分に合っているのか?」「長時間聞いていると音質が低下しないか?」音質の低音、中音、高音をグラフ化し、長時間のテストでどのように変化するのかをデータとして提示する。
安さを売りにしている場合、「その価格で大丈夫なのか?」、「すぐに壊れたりしないか?」価格の根拠、耐久性のテストデータを提示する。

以上です。

これらの根拠やデータがあるだけで、ユーザーの不安は和らぎ、解消され、購入の決定につながります。不安がある場合は、根拠を示し、保証も提供すると完璧です。

ペルソナ心理のデザインへの活用方法

では、サイトデザインにどう活用するか。従来のペルソナでは、音質をメインに細かく理由を記載したり、アニメーションを多用して魅力的に見せることが多かったですが、これではペルソナから離れてしまいます。

答えはシンプルで分かりやすいデザインで、音質をイラストや写真で表現し、直感的に理解できるようなデザインを心掛けることです。また、口コミや動画など、他者の評価を信頼性として認知できる内容を掲載することも重要です。これにより、ユーザーは直感的に理解でき、他者の評価を信頼して選ぶことができるようになります。

またペルソナの不安はどう解消するのかの部分で出てきた根拠やデータがあるだけで、ユーザーの不安は和らぎ、解消され、購入の決定につながるということを十分に理解し、不安に沿った解決データを示し、保証も提供すると完璧です。

よく返品保障や返金制度があるのもこのためです。

まとめ

要約すると、ペルソナ設計はユーザーに合わせたコンテンツを提供することで競争力を高め、売り上げを伸ばすことができます。そのためには正確なユーザー像を定めることが必要です。

正確なペルソナとその心理・不安を読み解くことで、サイトデザインはよりペルソナに反応してもらいやすくなります。

ペルソナ設計を熟知することは売り上げだけでなく、的確なターゲットへ反応してもらいやすいデザインを制作することができます。

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