こんにちは、私はWebデザイナー×マーケティングでデザインをより魅力的に見せる方法を発信しています。
「UXデザイン」という言葉をクリエイティブの界隈でよく耳にする方も多いかと思いますが、その具体的な意味や重要性について理解している方は少ないかもしれません。
本記事では、UXデザインとは何か、なぜ重要なのかについて解説します。UXデザインがもたらすメリットや成功事例についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ユーザーエクスペリエンス（UX）とはサイトやアプリなどを通したっユーザーの体験や経験のことで、快適に利用できるようにすることです。
この記事では以下のことが分かります
- 潜在的な欲求を満たすUXとは
- 逃げ道の提供
- UXデザイン成功事例
UXデザインとは
UXデザインは、ユーザーが製品やサービスを使用する際にどのような体験をするかに焦点を当てたデザインのことです。潜在的な欲求を満たすUXを提供することで、ユーザーは製品やサービスに忠実になり、より良い体験を求めて戻ってきます。また、逃げ道を提供することで、ユーザーが迷わずに製品やサービスを利用できるようにします。
UI/UXデザインに関してはこちらの記事も参考に
参考
潜在的な欲求を満たすUXデザイン
UXデザインは、ユーザーの体験に焦点を当てたものです。
しかし、この体験が全く意味のない、価値のないものであれば、誰も反応しません。そのため、ユーザーの潜在的な欲求を理解し、体験に落とし込むことが重要です。UX設計の時点で誤った方向に進んでしまえば、どんな素晴らしい構成や魅力的な見た目であっても、誰も見たり使ったりしないことになります。
UXデザインの重要性
UXデザインが重要な理由は、ユーザーが製品やサービスを使いやすく、簡単にアクセスできるようにすることで、ユーザーが製品やサービスに忠実になり、より良い体験を求めて戻ってくることができるからです。つまり、サービスを利用した後にリピートしてもらうために必要な要素ということです。
良いUXデザインを行うことで、以下のようなメリットが得られます。
以上のように、UXデザインは製品やサービスの成功に非常に重要な役割を果たしています。ユーザーが満足し、製品やサービスを再度利用することは、事業の成長にとって不可欠な要素です。
UXデザインが受け入れてもらえる重要な要素は？
UXデザインにおける重要な要素とは、「言い訳を与えること」です。人は新しい体験をすることに対して不安や悩みが生まれますが、逃げ道を与えてあげることで、その不安や悩みを解消できます。言い訳を提供することで、ユーザーは新しい体験に対して前向きな気持ちで取り組むことができます。
UXデザインは、ユーザーが製品やサービスを使用する際にどのような体験をするかに焦点を当てたデザインのことです。潜在的な欲求を満たすUXを提供することで、ユーザーは製品やサービスに忠実になり、より良い体験を求めて戻ってきます。また、逃げ道を提供することで、ユーザーが迷わずに製品やサービスを利用できるようにします。
例えば、あるビアガーデンで「浴衣で来場の場合はアルコール類一杯無料」のキャンペーンがあったとします。普段着ない浴衣を着ることはハードルが上がりますよね。ただし、このキャンペーンがあることで、
- 「浴衣を着れば一杯無料になるから」
- 「できるだけ安く飲みたかったから」
という言い訳が生まれ、浴衣を着るという非日常の体験をすることができます。逃げ道があることで、この体験に結びつきやすい結果を得ることができるのです。
言い訳を提供することで、ユーザーは新しい体験に対して前向きな気持ちで取り組むことができます。逃げ道とは、その言い訳を提供することです。ユーザーが新しい体験に対して積極的に取り組めるように、UXデザインにおいては逃げ道を提供することが大切です。
UXデザインの成功事例
では実際にこの逃げ道がどのようなサービスや体験として世に出されているか、少しだけ見ていきましょう。
社長のおごり自販機
こちらはSUNTORYが提案している「社長のおごり自販機」です。２枚の社員証があれば、それぞれに無料で飲み物がもらえます（社長のおごり）。この体験により、社員同士のコミュニケーション活性化につながります。
普段は仕事以外のことは話しにくい雰囲気や、コミュニケーションをとりにくい同僚も、無料で飲み物がもらえることで気兼ねなく話をすることができます。これは上司と部下も同様です。
また、マーケティング・コンサルタントの観点からみると、以下の側面も見えてきます
- コミュニケーション促進
- 社員のモチベーション向上
- 企業文化の形成
- コスト削減
以上のようなメリットがあるため、多くの企業で導入されています。
株式会社CHIMNEY TOWN GIFT
こちらは、キングコング西野さんが取締役の会社です。
絵本『えんぴつ町のプペル』を寄付すると、寄付先と絵本の冊数がNFTに刻まれ、寄付する絵本の冊数によってメダルの色が変わります。
注目すべきは、NFTは誰が何をいつ購入しているか、誰でも見ることができるということです。
これまで、自分の社会貢献や寄付をアピールしたいと思っていても、自分からアピールするのは品がないというジレンマがありました。逆に、アピールした結果、逆効果になってしまうこともありました。
このジレンマを解消するための言い訳として、NFTが提供されています。
この寄付をNFT上で行うことで、自動的に寄付履歴がオープンになるため、自分からアピールしなくても、みんなの目につくことになります。
NFTによって『恥ずかしくて寄付したくなかったけど、公開されるから仕方ないよね』といった言い訳ができるようになりました。
新しい体験を行うためには、高い壁を取り払う必要があります。そのためには、「言い訳」を組み込むことが重要です。
まとめ
- UXデザインの入り口としては言い訳があると便利。
- 言い訳は新しい体験を促進することがでる。
- 言い訳が組み込まれたUXは受け入れやすい。
- 普段自分で体験することが難しい場合でも、『言い訳』があると安心感が得られる。
Webデザインに使う場合は返品保障などが言い訳や逃げ道にあたりますね